ITILでは利害関係者が4人登場します。
- 顧客:ITサービスに出資しビジネスを遂行することに責任を持つ人
- ユーザー:ITサービスを日常的に利用する人
- サービスプロバイダ:ITサービスを提供する人
- サプライヤ:サービスプロバイダを支援する社外の組織
4人の中で主体的に業務を実施するのはサービスプロバイダになります。サービスプロバイダの役割は、顧客から与えられたリソース(人・設備・予算)で、サプライヤを使い、ユーザーに価値を提供し、顧客の利益を最大限にすることです。
サービスプロバイダを製造業の資材調達部門に置き換えた場合、顧客は経営層、ユーザーは製造部門、サプライヤは資材を提供する協力会社となります。資材調達部門は製造部門に価値を提供することで生産性が上がり、経営層(=会社)の利益につながります。常により高い価値を提供し続けるには「継続的な業務改善」が必要になり、ITILで定義された5段階のサービスライフサイクルは「継続的な業務改善」の手助けとなります。